舌下免疫療法|ひわたし耳鼻咽喉科クリニック|【土日診療】亀岡市で口コミが評判の耳鼻科

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舌下免疫療法

エッセンス

  • アレルギー性鼻炎が完治できる可能性のある唯一の治療です。
  • スギ花粉症とダニのアレルギー性鼻炎の方に適応で、1日1回アレルゲンを含んだタブレットを舌の裏に置く治療です。
  • ダニ・ハウスダストアレルギーの気管支喘息のお子さんに勧められます。
  • 中等症までのアレルギー性鼻炎に効果が出やすいです。重症の場合はレーザーや鼻づまり・アレルギー性鼻炎改善の手術も勧められます。

★院長はアレルギー学会専門医です。
小児喘息・舌下免疫治療についてお気軽にご相談下さい。
★小さいお子さんでも指先からのわずかの採血でもアレルギー検査ができます。
 (当院のアレルギー検査、ドロップスクリーンについてはコチラ

舌下免疫療法とは

舌下免疫療法とは

アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。アレルギー症状を治す可能性のある治療法と考えられています。
以前は皮下免疫治療といって、皮膚の下にアレルゲンエキスを注射する治療が主体でしたが頻繁に注射に通う必要がありました。舌下免疫治療の登場によって、おおよそ同じ効果でより簡便に治療ができるようになりました。
アレルギー症状のある疾患のうち、花粉症、アレルギー性鼻炎、気管支喘息などに対してこの治療法が行われています。

舌下免疫療法の特徴

・アレルギー症状を治したり、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。主に軽症や中等症の方に効果が出やすいですが、症状が十分におさえられない場合でも、治療効果を感じておくすりの使用量を減らすことも期待できます。
・治療前に、症状がアレルゲンによるものかの確定診断が必要です。
ひわたし耳鼻咽喉科クリニックでは、ドロップスクリーンという機械を導入しています。小さいお子さんでも指先からの少しの採血でアレルギー検査が可能です。
(アレルギー検査についてはコチラ)
・ダニアレルギーのある小児喘息のお子さんにも勧められます。
・治療は長期間(3~5年)かかります。すべての患者さんに効果が期待できるわけではありません。効果がない方には、鼻づまり改善の手術・アレルギー性鼻炎の手術もご提案します。

舌下免疫療法の治療効果

アレルギー性鼻炎の治療の中で、唯一完治が見込める治療となっています。約8割の方に効果があり、スギ花粉症やダニのアレルギー性鼻炎による鼻水や鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状が軽減され、薬の服用量を減少させることが期待できます。
ほかの花粉に対するアレルギー発症予防や、喘息発作予防の効果、生のくだものや野菜を食べると口がピリピリするPFASへの効果も期待できるとの報告もあります。長期間頑張って頂く治療なので、すべての方に治療効果が出るのが望ましいのですが、効果が十分に得られない場合もあります。

※PFAS:花粉-食物アレルギー症候群(pollen-food allergy syndrome)は、花粉と似た抗原を持つ食物を食べた際に、口腔アレルギー症候群(OAS)が起こるものをいいます。ハンノキ・シラカンバの花粉症の人はバラ科のリンゴ・サクランボ・桃に、イネ科の雑草やブタクサ花粉症の人がメロン・スイカに反応が出るなどです。

舌下免疫療法の開始時期

スギ花粉症に対する舌下免疫療法は花粉飛散時期に開始できませんので、飛散が終わった6月から11月の間に開始します。
ダニのアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法においては基本的に一年中開始できますが、スギ花粉症をあわせもっている方の場合は飛散期が終了してからをお勧めしています。
スギ・ダニの両方のアレルギーの場合は、より症状の原因となっている方から開始し、1ヶ月後以降に副反応が許容できる範囲であればもう1つを開始します。例えば、ダニアレルギーのある気管支喘息のお子さんは、まずダニの舌下免疫から始めて、1ヶ月後にスギの舌下免疫を追加してその後は両方併行して行っていただきます。投与間隔はライフスタイルに合わせて提案させて頂きます。

舌下免疫療法の流れ

①問診・検査
治療の対象となるかどうか、問診で判断させていただきます。
治療のため、初回はスギ花粉症、またはダニアレルギーと診断する事が必須です。最近2~3年以内に行ったアレルギー検査の結果をお持ちいただいた方は、検査結果用紙をご持参下さい。これがなければ、当院でアレルギー検査を行い、確認させていただきます。

②治療説明
治療スケジュール・服用方法・起こりうる副反応を説明いたします。その上で治療を受ける意思を確認します。

③投与開始
初回は、クリニックで投与します。投与した後は、30分間重篤な副反応が生じないか、クリニック内で様子を見ます。大きな問題がなければ、翌日からは毎日自宅で服用し、1週間後受診していただきます。

④容量漸増(投与1週間後)
来院時に患者さんの体調や投与部位の状態、副反応の有無などを確認し、継続するかを判断します。問題がなければ、その後、月1回通院していただきます。

⑤治療継続(月1回通院)
来院時に患者さんの体調や投与部位の状態、副反応発現の有無などを確認し、副反応が強い場合はアレルギー治療薬を落ち着くまで服用していただくことがあります。副反応は約1ヶ月をピークに改善してくる場合が多いので、副反応がつよい場合は無理せず少しずつ増量するなど調整致します。約2年間継続していただき、効果のある方には更に1~2年継続することを推奨します。効果のない方は舌下免疫療法に合わないと考え、治療を終了させていただきます。

舌下免疫療法の治療期間

1〜2年間は続けて頂き、効果を確認します。効果があれば継続して、合計3〜5年間の治療を勧めています。長期間治療すると、終了後も効果が持続すると言われています。反対に、副反応がつよくて残念ながら短期間で治療を終わらないといけない場合は、治療終了後の効果が持続しないと考えられます。
舌下免疫療法は毎日服用が推奨されていますが、歯が抜けたり、旅行したりする間は少しお休みしても構わないです。

舌下免疫療法を受けられない方・注意が必要な方

受けられない方

・スギ花粉症もしくはダニアレルギーではない方
・1分間、タブレットを舌の上で保持できない方(おおむね5歳未満の方)
・気管支喘息のコントロール不良の方
・悪性腫瘍(がん)や免疫系の病気がある方

注意が必要な方

・アレルゲンを使った治療や検査によってアレルギー症状をおこしたことがある方
・気管支喘息の方
・65歳以上の方
・妊婦の方、授乳中の方
・抜歯後や口の中の術後、または口の中に傷や炎症などがある方
・重症の心疾患、肺疾患及び高血圧症がある方
・他に服用中のおくすりがある方(非選択的β遮断薬、三環系抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOI)など)
・全身性ステロイド薬の投与を受けている方
・スギ花粉およびダニ以外のアレルゲンに対しても反応性が高い方

舌下免疫療法の副反応

口の中の腫れや、のどの違和感、おなかが痛くなるなど、アレルギー反応がでる可能性があります。舌下免疫療法開始直後や増量期など、開始1ヶ月までに副反応が比較的多く現れます。抗ヒスタミンの内服や、吐き出し法などで対応できますので、対応を説明いたします。
ダニの舌下免疫療法の副反応は、スギ花粉症の舌下免疫療法よりもおこりやすいとされています。気管支喘息とアレルギー性鼻炎の両方を持っているかたでは、舌下免疫療法中に気管支喘息の悪化がみられることがあり、その場合は気管支喘息が安定するまで一時的に舌下免疫療法を中断します。

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