気管支喘息｜ひわたし耳鼻咽喉科クリニック｜【土日診療】亀岡市で口コミが評判の耳鼻科

気管支喘息は、気管支のアレルギーによる炎症によって起こり、空気の通り道である気道が狭くなります。気管支が慢性の炎症により狭窄や過敏状態を引き起こし、発作性の呼吸困難や咳・痰を生じる病気です。気道が狭くなると、呼吸をするたびにゼーゼー、ヒューヒューという気管、気管支の音（喘鳴）を伴った、呼吸困難が起こります。

気管支喘息の背景にはアレルギーが関与していることが多く、発作の引き金になるのは、花粉やダニ、犬、猫などの毛、室内のほこり、かぜなどの感染症、温度変化、台風などの気圧や湿度の変化、タバコの煙、運動と実に多岐にわたります。ストレス、肥満も喘息増加の一因とみられています。
耳鼻咽喉科領域では好酸球性副鼻腔炎と強く関連していて、気管支喘息・副鼻腔炎の科横断的な治療が必要となります。

・ゼーゼー、ヒューヒューと苦しい
・呼吸困難
・未明や明け方の咳や痰
・季節の変わり目などで発作がでる

気管支喘息の診断基準に沿って診断します。
当院では呼吸機能検査（肺活量検査やフローボリューム検査）を行い、気道がどの程度細くなって閉塞性障害が起こっているか確認します。気道炎症の評価として呼気中一酸化窒素濃度（呼気NO）の値を検査します。
ご自身でもピークフローメーターでの日内変動のチェックや、来院時にACTというアンケートで良好にコントロールされいてるか、どの程度の頻度で発作が起きているか確認します。

気管支喘息の原因が気道炎症であるため，その治療は①気道炎症を抑えること②発作時の治療の2本柱が重要となります。喘息ガイドラインが整備されており、重症度(step1～4)に応じて治療を選択します。吸入薬・内服薬・注射薬・貼付薬の4つが代表的ですが、気管支喘息治療の第一選択は小児では吸入ステロイド薬、成人では吸入ステロイドと気管支拡張を図る長時間作用型β2刺激薬の合剤が用いられることが多くなっています。吸入ステロイド薬は，気道に直接作用することによって気道炎症を強力に抑えます。発作時は短時間作用型β2刺激薬を吸入します。
吸入薬はしっかりと吸入して初めて効果がでます。非常に多くの吸入薬が販売されており、それぞれの患者さんに合わせた吸入薬のチョイスが大事ですので、最寄りの薬局と連絡してしっかりと手技を習得頂くように吸入指導を行います。
中等量～高容量のステロイドでも発作が頻繁に出現する場合は、抗体製剤の導入が勧められます。小児では高容量ステロイド吸入は低身長につながる可能性が指摘されており、高容量ステロイドに代わり抗体製剤の積極的な導入も認可されてきている印象です。