鼻出血
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鼻出血
鼻の粘膜は血管が多く、鼻中隔の前端(キーゼルバッハ部)は特に血管が集まり、また血管損傷を受けやすい部位です。鼻出血の大部分は、この部位が何らかの原因で傷つくことで起こります。鼻をいじる、風邪をひいて鼻をかむ、くしゃみや咳で一時的に血圧の上がった場合等が引き金をとなり出血します。
・鼻をいじる
・転んで鼻を打つなどの外傷
・アレルギー性鼻炎(花粉症)
・副鼻腔炎
・鼻風邪
・出血しやすい疾患がある・血をサラサラにする薬を服用している(オスラー病、動脈硬化、高血圧、血友病、白血病、血小板減少症、肝臓・腎臓疾患など)
鼻風邪をはじめ、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎といった鼻症状のある病気をお持ちの方は、鼻粘膜が腫れて傷がつきやすかったり、血管が拡張して破れやすくなっているので、鼻出血を来しやすい状態になっています。
鼻出血には、鼻の入り口付近で起きる「キーゼルバッハ部位」からの出血と、「前篩骨動脈領域」の出血、鼻腔の後ろにある「蝶口蓋動脈」などの太い動脈が切れて起こる出血」とがあります。動脈からの出血は、早急な止血処置が必要です。
①キーゼルバッハ部位
鼻の入り口近くのキーゼルバッハと呼ばれる部分から出血します。この部分には、毛細血管が糸球状に集まっており出血しやすくなっています。鼻出血の98%はここからの出血です。
②前篩骨動脈領域
鼻中隔の前上部にある前篩骨動脈と呼ばれる部分から出血します。
③蝶口蓋動脈
鼻腔の後方にあります。頚動脈の枝で顎動脈(蝶口蓋動脈) から出血すると出血量が多く、鼻出血を繰り返すことが多く一般の処置では対応が難しいため耳鼻科専門医での処置が必要となります。全体の1~2%の出血がここからです。
家庭では硬く丸めた綿花を鼻腔に押し込み、鼻を指でつまんで両側より抑えます。約10分間様子を見て出血が止まらない場合は、耳鼻科専門医の受診が必要です。
出血部位がすぐに確認できる場合は、麻酔液を含んだガーゼで粘膜の麻酔をしたあとに、電気凝固処置で痛みなく止血をします。お子さんの場合、恐怖心で電気凝固が受けられないことも多く、その場合は薬液で出血している血管を処理することも可能です。小さい血管からの出血で、来院されたときはすでに止血していて出血点が不明なこともあります。その場合は、軟膏つきのタンポンを入れて数日圧迫止血しておいて、後日に抜くという手間が必要ですが、再出血を予防することができ、また破れた血管の自然治癒が見込めます。
処置の後でも再度血管が露出してきて出血することもまれにあるので、ご自宅での出血時の対応をしっかりと説明させていただきます。