声帯結節
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声帯結節
エッセンス
左右の声帯は1秒間に100~150回程度振動し、互いに接触しており、ここで出る音を喉頭原音といいます。適切な発声をしている間は大丈夫ですが、無理して大声を出したり、職業上声に負担がかけている場合、両側の声帯膜様部の中央あたりにタコいぼのような硬い組織ができ、これが「声帯結節」です。
声帯ポリープとの違いは、ポリープは主にゼリー状や軟らかい肉芽ができているのに対し、声帯結節は線維性の硬い組織からなります。ポリープは左右の声帯の片方にできるケースが多いのですが、声帯結節は両方の声帯にできるケースが多いという特徴もあります。
間違った発声法で声を使いすぎる(酷使する)ことが原因です。習慣的に大声を出す、歌、叫び、不自然な声を使うなど、機械的な刺激を慢性的に与え続けることで、声帯粘膜に線維化が起こってたこいぼのようにぽこっと腫れてきます。声を出しにくい時に声を出すことは声帯に大きな負担となりますが、日常的に大きな声を出さざるを得ない場合、無理に声を張る悪循環で声帯結節ができやすくなってしまいます。
大人では女性、小児では男の子が多い傾向にあります。
大人の場合、仕事上大声を出す必要がある幼稚園や小学校の先生、保育士、そしてカラオケなどの趣味を持っている方に多くなっています。声の出し方に問題がある場合が多く、修正が必要です。
小児に起こる声帯結節は、学校や家庭で大声を出す子どもにできる場合が多いですが、運動部や運動会の練習などで急に大声を出し続ける日が多くなってできることもあります。大声を出さない指導をしますが、お子さんはなかなか自制がむずかしいため、よほど日常生活に支障がない限り保存療法で経過を観察します。
声がかすれ声になる嗄声(させい)が主な症状です。声帯がきれいに振動しないため、話すときに空気が漏れるように感じ、声を出すときに努力してしまうようになり苦痛を感じるシーンが多くなります。朝が調子が悪い人、昼~夕にかけて声が出しにくくなる人など1日の間でも変化が見られ、長く話していると声が出にくくなるケースが多いです。
年齢により治療方針が異なります。
①小児(おおよそ中学生まで)
大声を避ける、声を酷使しないことをお伝えします。ひわたし耳鼻咽喉科クリニックでは腹式発声や咽頭共鳴を主体とした正しい発声方法など、「声の衛生」の指導を行っています。変声期を過ぎると自然と治る事が多いので、日常生活に支障がそれほどなければ手術はせずに経過観察します。
②成人
声の酷使を避けて頂き、正しい発声方法など「声の衛生」の指導を行います。胃酸逆流が関与していると思われる人には、他院での胃カメラ検査や逆流性食道炎の治療を行います。
一旦完成した硬い線維化は治癒まで時間がかかることが多いです。治療を行っても改善せずに日常生活に支障があれば手術をお勧めすることがありますが、その前に言語聴覚士による音声治療・リハビリテーションも勧められます。