味覚障害|ひわたし耳鼻咽喉科クリニック|【土日診療】亀岡市で口コミが評判の耳鼻科

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味覚障害

味覚障害とは

ひとが感じる味覚には甘味・塩味・酸味・苦味・旨味があり、味覚霜害では、味覚そのものを感じる力が弱くなり、ひどくなるとまったく味を感じなくなる「量的障害」と、ある味覚だけ感じなくなり、何を食べてもいやな味がするといった「質的障害」の2つがあります。
味覚障害では味を楽しめないという日常生活の質が低下するという点以外に、低下した味覚にきづかすに味を補うために塩分や糖分をとりすぎて、生活習慣病につながってしまうリスクがあります。味覚障害の背景には多くの原因がかくれている可能性があり、採血や菌検査などで詳しく調べて原因を調べることが必要です。

味覚障害の原因

①亜鉛など微量元素不足
味覚障害の原因うち、亜鉛不足による亜鉛欠乏性味覚障害が最も多いとされています。食事に含まれる亜鉛量が少ない場合や、内服薬の副作用によるもの、腎不全や肝不全などの全身疾患が原因と考えられます。
亜鉛の他に、銅や鉄など微量元素(ミネラル成分)の不足が原因となっていることもあり、採血にて不足している場合は補充が必要になります。

②舌カンジダ・舌炎
口の衛生環境の悪化や、抗がん剤や膠原病で免疫抑制剤を服用されている場合、気管支喘息などでステロイド吸入を行っている場合は、免疫機能が低下してカンジダなど真菌による舌苔が形成されます。味覚障害以外にピリピリとした痛みを感じることもあります。菌検査を行い、真菌の有無をチェックします。

③嗅覚障害・風味障害
においの低下が元で味覚が低下することが知られています。ウイルスなどの急性鼻炎・花粉症やアレルギー性鼻炎などで鼻づまりがあると味覚にも影響が出ます。

④薬剤の副作用
薬の副作用で味覚障害が生じることもあります。味覚障害が出現した時期と同時期に薬の内容が変わっている場合は、元のお薬に戻したりかかりつけ医にて調整が必要です。

⑤ドライマウス、唾液分泌障害
シェーグレン症候群や唾液腺の分泌能の低下など薬ドライマウスに伴い味覚障害を生じることがあります。また、胃炎や胃酸過多による舌炎が影響して味覚が低下することもあります。

⑥全身疾患
舌は漢方では全身状態を反映するともいわれ、鉄欠乏性貧血や胃全摘後のビタミン吸収障害、葉酸不足、肝・腎障害、甲状腺機能異常などで、味覚障害が生じることがあります。

味覚障害の症状

味覚障害の症状で多いのは「味覚低下」です。「甘味」、「酸味」、「塩味」、「苦味」、「うま味」の5つの基本味覚をはじめとするほとんどの味覚が鈍くなり、「味がしない」「味がわからない」と感じるようになります。また、人によっては、ある特定の味だけが感じにくくなる場合もあります。それに対し、「異味症」という症状が出現することもあり、これは「いつもとは違う味がする」、「何も食べていないのに、常に甘い味や苦い味、塩辛い味などを感じてしまう」といった症状です。風邪による味覚障害は鼻炎による嗅覚の障害を伴いますが、新型コロナウイルス感染症による味覚障害は、嗅覚障害がなくても重度の味覚障害を来す場合があるとされています。

味覚障害の診断

問診では、乱れた食生活をしていないか、全身疾患がないか、舌にできものや炎症がないか、構造や血流に異常がないかなどを確認します。客観的に味覚障害を検査する方法として「電気味覚検査」と「濾紙ディスク検査」があります。電気味覚検査は舌の上に電極を当てて、はじめは非常に軽度な電流を流して強さを徐々に高めていきます。電気は受容体を解さず神経に直接通すので、これによって神経経路に異常を来たしているかどうかを調べます。味覚が正常なら釘をなめたような味がします。ペースメーカーを装着している方は行えません。
濾紙ディスク検査では、甘味・塩味・酸味・苦味の4種類それぞれの味の強さを5段階にわけた溶液を作ります。その溶液を、直径5㎜ほどの小さな濾紙に浸して舌の上に置き、5段階のうちどの段階で感じるかをチェックします。この検査でどの味覚がどの程度鈍っているのかがわかります。このほか溶液を味わってもらい、何の味かを答えてもらう「全口腔法」という検査もあります。

①唾液検査
唾液検査では、「安静時唾液量測定」と「ガムテスト」の両方を行います。安静の状態での唾液量とガムをかんだときの唾液量、またそれぞれの唾液のpH(酸性度またはアルカリ性度を計る尺度)を測定し、比較することによって診断の参考にします。たとえば、両方の結果がともに悪い方は、唾液分泌機能そのものが低下していると考えられます。また、安静時では唾液量が少ないもののガムテストでは多い場合は唾液分泌調整機能の障害を疑います。

②その他の検査
「血液検査」では、欠乏すると味覚障害を起こすといわれている亜鉛と鉄の値を測定します。また全身疾患など他疾患がないかを調べます。ストレスなど心因性の可能性が疑われる場合には「心理テスト」などを行います。このほか症状に応じて、唾液腺機能を評価する「唾液腺シンチグラム」、正常に臭うことができるかを見るための「嗅覚検査」を行うことがあります。

味覚障害の治療法

亜鉛欠乏症では亜鉛を補充します亜鉛の補充は、採血で正常範囲に戻ってもしばらくは継続した方がよく、長い場合は1年程度服用し続けて改善を図ります。その他、鉄欠乏性貧血には鉄剤を、カンジダ性口内炎・舌炎では抗真菌薬を、口腔乾燥症ではドライマウスに対する漢方などを処方します。口腔乾燥症では就寝時の口呼吸が原因となっている場合は、鼻閉改善治療も行います。

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