耳あか|ひわたし耳鼻咽喉科クリニック|【土日診療】亀岡市で口コミが評判の耳鼻科

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耳あか

エッセンス

  • 耳あかは「自浄作用」で自然に外側に流れてきます。
  • 耳掃除は耳の入口付近を優しくぬぐう程度にして、強くこすらないで。
  • お子さんの耳あか掃除もお気軽にご相談を!学校健診で引っかかったら受診してチェックを。

耳あかとは

耳あかイメージ

ひとの体では常に代謝により新しい皮膚が作られています。外耳道(耳のあな)でも一番奥の鼓膜から耳の入り口まで同様に新しい皮膚が作られていて、皮膚の一番外側の層がはがれてきます。このはがれてきたものを落屑上皮(らくせつじょうひ)といい、耳垢腺(じこうせん)から出た分泌物や、外耳道の毛、ほこりなどが混じって耳垢(耳あか)になります。耳の入り口から鼓膜までを外耳道といい、成人では約3.5㎝の長さです。その外側3分の1を軟骨部(なんこつぶ)といい、毛嚢(もうのう)、皮脂腺(ひしせん)や耳垢腺(じこうせん)があります。したがって耳あかができるのは外耳道の外側3分の1です。人によって耳垢には湿ったもの(湿性耳垢)と乾いたもの(乾性耳垢)があります。日本人は乾性の人が多いのですが、湿性になるか乾性になるかの性質は遺伝子で決まっており、湿性耳垢の方が優性遺伝をすると言われています。乾性耳垢は「硬性耳垢」や「粉耳」、湿性耳垢は「軟性耳垢」や「あめ耳」などとも呼ばれています。

耳垢栓塞とは

耳あかが溜まった状態になると、音が聞こえにくくなる難聴や耳閉感の原因となったり、ガサガサという耳鳴りとして感じることもあります。この状態を耳垢栓塞と呼びます。ひどい時には、耳あかが固まって耳栓のようになり耳を中で塞いでしまうことがあります。
そのまま放置しておくと炎症をおこして外耳炎になったり、外耳道真珠腫という外耳道の骨を溶かして手術が必要になるものに進んでしまうこともあります。

耳垢栓塞の治療

外耳道を塞いでいる耳あかを取り除くことで、難聴や耳閉感といった症状の解消に向けた治療を行います。耳垢栓塞の場合、ご自身で耳あかを取り除こうとすると、耳あかを外耳道の奥に押し込んで完全に詰まってしまい症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。

耳掃除の方法

外耳道には耳あかを外に運び出す「自浄作用」というものがあります。会話や食事といった顎を動かす運動をすることで、鼓膜の方から外へと耳あかを出していく働きです。
そのため本来放っておいても耳あかは自然に外に出ていきますが、耳掃除をする際には2週間に1回くらいを目安としてください。綿棒を使って、耳の入口を軽くこする程度ようにすると外耳が傷ついたり、耳あかが奥に押し込まれることも少なくなります。お風呂上りなど耳あかが適度に湿っているときにすると少ない力で取り除くことができ効果的です。

耳掃除についてこんな人は注意

毎日耳掃除をされる方もいますが、強くこすったりすると外耳を傷つけてしまうこともあり、外耳炎の原因になることもあります。綿棒のサイズも太いものを使うと、特にお子さんの耳の穴には大きすぎる場合があり、かえって押し込むことになってしまうので注意が必要です。

耳掃除も耳鼻咽喉科でできる

前述の通り、外耳道には自浄作用があるので耳あかは自然に押し出されていきますが、心配な方や耳が詰まっている、聞こえにくいといった場合には受診してください。また、お子さんの耳掃除をしたいけど動いてしまってできない、奥にありそうで取れない、学校健診で指摘された、などお気軽にご相談ください。ご自身の耳あかの性状に合わせて、ご自宅でのケアの方法も説明いたします。

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